ワイナリーCasa Renaでの贅沢ランチの前に首絞め強盗に遭った話。キャー!!
ついにお話するときがやってきました。
日本を出て7ヶ月。
危険だと言われている南米で、無事故で楽しく、安全に旅をしてきたやまぐちとむらおか。
もちろんそれは運だけではなく、危機管理をきちんとしてきたから。
このまま何事もなく南米旅を終えるのが自然と目標になっていました。
敢えて書かないでおこうかとも考えたのですが、これも世界一周の思い出のひとつなので、書きたいと思います。
今日のランチはメンド―サのワイナリーCasarena(カサレナ)併設のレストラン。
こないだ行ったBodega de Lopezよりもう少し南のLujan de Cuyo(ルハンデコージョ)という地区にあります。
Casarenaのホームページ↓↓
予約は宿のおばちゃんが電話でしてくれました♪
Lopezの時と同様に、ゴドイ・クルスのバス停からバスに乗り、ルハン・デ・クージョで降ります。
地図で見て分かる通り、街の繁華街を離れ、川を越えて少し行った先にワイナリーがあります。
バスの本数が少ないのか、乗り場もよくわからなかったので、ルハン・デ・クージョからはタクシーに乗ろうと思いました。
が、
タクシーが全然いない…
流しもいない。
UBERもない。
まだお昼で、時間もあるし、歩ける距離だったので、歩くことにしました。
2キロ。
30分位。
こんなかんじでワイナリーの看板がちょこちょこ出ています。
しかし、これが間違いだった…
街を出るともうぶどう畑が広がっています。
番犬にめっちゃ吠えられました。
街を出て一本道をひたすら歩きます。
川を渡って更に歩きます。
遠くの後ろに少年二人が歩いてきました。
さほど気にしてませんでした。中学生くらいだったし。
こちらが歩くのが遅いのか向こうが速いのか、少しずつ距離が縮まってきました。
けど、さほど気にしていませんでした。地元の普通の少年ってかんじだったし。
ダダダッ
少年が走ってきました。
その瞬間、やまぐちの左にいたむらおかが背中から後ろに倒れて地面に寝ていました。
一瞬何が起きたのか分かりません。
あの地元っぽい少年がそんなことする!?って疑いましたが、むらおかの首を腕をからめて締めてるのは、あの少年でした。
「まじか!」
と思わず口から出たのは覚えています。
むらおかは小さなリュックを背負っていて、後ろ向きに倒されたのでリュックは完全に隠れる形になり、それを狙われることはありませんでした。
やまぐちは一眼レフを斜めがけしてたのですが、幸い、目もくれられませんでした。
どうしよう!!!とおろおろするやまぐち。
左腕を使ってむらおかの首を絞め、右手でむらおかのデニムのポケットをまさぐる少年1。
そいつの顎を下から殴るむらおか。
それを蹴る少年2。
今思えば、少年1の後ろは無防備だったのでやまぐちが石で殴ればよかったです。いっぱい。
時間にして20秒もなかったと思います。
首の締め方が甘く、むらおかが気絶するという最悪の事態は免れましたが、少年はポケットからむらおかのi Phoneを見つけると走って逃げました。
むらおかを起こすやまぐち。
むらおかはi Phoneを取られたことに気付いてませんでした。
それを伝えると、むらおかは真顔になり、少年を追いかけました。
少年は道路を渡ってぶどう畑に逃げ込みました。
ぶどう畑を走り回る少年二人と小さい日本人。なんだかのどかな光景
なんと、致命的なことに、少年は足が遅かったのです。
追いつかれることを懸念した少年たちは、i Phoneをむらおかのほうに投げてよこしました。
そして、走ってさらに奥へ逃げていきました。
やまぐちは、その時何をしてたかというと、、、
道路に出て、おろおろしてました(´・ω・`)
すると、それに気付いた車が3台止まってくれました。
そして、ドライバーに事情を説明すると、警察に電話をしてくれました。
丁度その時、i Phoneを取り返したむらおかが戻ってきました。
ドライバーたちは警察に行くことを提案してくれましたが、もう犯人は逃げてしまったし、i Phone は取り返せたし、何より予約してたCasarenaのランチの時間も迫っていたので、このままランチに行くことにしました。
そして、別のドライバーがCasarenaまで車で乗せてってくれました。
さて、結果、何事もなくよかったのですが、
われわれは絶対やってはいけないと言われている、南米で、強盗を追いかけるという危険極まりない行為をしてしまいました。
昨年コロンビアのメデジンで、同様に取られたものを取り返すために追いかけた大学生が撃ち殺されるという事件があったにも関わらず。
いのちを取られなかったことに感謝して、物は諦めるという鉄則を簡単にやぶってしまいました。
少年たちが武器を持っていなくて本当に良かったです。
ちょっとしたこころの油断に入られた事件でした。
残念ながら南米無事故旅ではなくなってしまいましたが、むらおかが重大なことにならなくて、本当に良かったです。
しばらく、背後にポジションとられるのがトラウマになってましたが。
事件現場。
車も結構通るし、決して危ないという雰囲気の道ではありません。
帰りはCasarenaでタクシー呼んでもらいました。
犯人の少年たちを追いかけ回したぶどう畑。
日本と違い、南米ではいつでもどこでも起こりうることなのです。
一層気を引き締めたいと思います。
Casarenaでの豪華ランチの様子は次回!!
やまぐち